ソノマカウンティは、知名度ではナパに遅れをとっているものの、ワインの歴史は1800年代に遡る。
ソノマコーストからの海風をはじめ環境に恵まれた土地であり、
大規模なワイナリーから家族経営のブティックワイナリーまでが点在し、
宝探し気分でワイナリー巡りができるところが魅力。
ナパと違って一軒ごとが離れているので、車の運転は必須です。
時間はかかりますが、奥へ奥へと山道を進み、山間の一面にワイン畑が広がった瞬間には、
なんとも言えない感動を味わうことができるのです。
今回は、私が日本からのゲストを案内する時のソノマプランをご紹介!
どこも日本人好みの飲みやすさ、カリフォルニアらしいカジュアルな雰囲気を味わえるワイナリーです。
有機栽培やビオを実践するワイナリー「Littorai」(リトライ)
1軒目の「Littorai」は、米国人として初めてブルゴーニュの「Domaine Guy Roulot」でセラーマスターになったテッド・レモンが立ち上げたワイナリー。
サスティナブル農法、バイオダイナミック農法にこだわり、ブルゴーニュのワインを連想させるような軽い土壌の香りと、
滑らかでエレガントなストラクチャーのピノ・ノワールが、
元来のカリフォル二アワインとは違ったソノマの可能性を感じさせてくれます。
テイスティングツアーは事前予約が必要、午前中にアポイントを入れることをオススメします。
Littorai
肥料に入れるハーブの1つ1つまで、サスティナブル農法について丁寧に説明してくれます。
栽培のこだわりを聞いてから頂くピノは、一層美味しく、繊細に感じます。
パーカー100点のワイン作り「Rochioli」(ロキオリ)
ソノマ北部Russian River Valley にあるワイナリー「Rochioli」は、サンフランシスコに住む日本人の間で人気。
フルボディながらシルキーなアタック、重すぎずくどくないピノ・ノワールが特徴です。
個人的に一押しなのは、ピノ100%のロゼ。
優しく甘い香りがありながらもドライ、キリっと冷やして暑い日のピクニック持っていきたい1本。
夏季&数量限定、ワイナリーでしか買えないものなので、出会えたら幸運です。
Rochioli
パティオからの眺め。
ブドウ畑を前に腰掛け、持ち込んだサンドイッチと購入したワインを飲みながら過ごす時間は最高!
レーガン大統領も愛した「Iron Horse Vineyards」(アイアン・ホース・ヴィンヤーズ)
こちらもRussian River Valley にある「Iron Horse Vineyards」。
ほったて小屋のような野外テイスティングスペースの前には、絶景が広がります。
カジュアルな家族経営ながらも、ホワイトハウスの晩餐会でも振舞われたというスパークリングは秀逸。
サンフランシスコ名物の牡蠣で有名なレストラン「Hog Island Oyster」とコラボレーションしたり、
イベント毎にエチケットを変えてみたりと、遊び心・チャレンジ精神旺盛です。
Iron Horse Vineyards
ワイナリーに似つかわしくないサーファースタイルのお兄ちゃん。
「シャルドネとピノだけにこだわり、カリフォルニアらしい力強いスパークリングを作っているんだ!」
と誇らしげに語ってくれました。
夕方になると近所のワイナリーから仕事を終えた人達やお得意様がぞろぞろと集まり、
ワイン片手に1日の疲れを癒しながら日が暮れていきます。
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