ワインが好きなあなたなら、味わうだけでなく、映像作品も楽しんでみてはいかがでしょうか?
ここでは、ワインを題材にした映画作品を5本集めてみました。
ワイン好きなら知らない人はいない有名作品から、知られざる佳作、良質なドキュメンタリーまで色とりどりのラインナップです。
ワイン片手に、ぜひご鑑賞ください。
☆ワインめぐりの旅『サイドウェイ』
おそらく、ワインを題材にした映画の中でもっとも有名なのがポール・ジアマッティ主演の『サイドウェイ』(2004年)ではないでしょうか?
人生に悩むワイン好きの中年男性が、親友とカリフォルニアのワイナリー巡りに出かけます。そこで、人生を変える人との出会いや事件を経験し、前に進んでゆく物語です。
アカデミー賞をはじめ、多くの映画賞で絶賛された本作。日本でもリメイクされました。本作で注目したいのは、たくさん登場するワイナリーです。
ワイナリーごとに特長があるうえ、高価なワインばかりでないところがミソです。
人生には特別でゴージャスなことはなかなかありませんが、目の前の幸せが一番大切なのだと思い出させてくれるのです。日本にも山梨などのワイン産地にワイナリーがあるので、足を運びたくなりますね。
☆カリフォルニアワインに注目!『ボトル・ドリームカリフォルニアワインの奇跡』
カリフォルニアといえば、ぜひ見ていただきたいのが『ボトル・ドリームカリフォルニアワインの奇跡』(2008年)。
こちらはより専門的にワインの話が出てくるので、コレクターの方にもおすすめです。
ワイン史を大きく変えた、「パリ・テイスティング事件」にスポットをあて、フランスのワインに大きく劣るとされていたカリフォルニアワインが、世界的評価を勝ち取るまでの試行錯誤を映画化しています。
一本のワインの裏には、数え切れない人々の物語があるのですね。思わず目頭が熱くなることでしょう。
☆人生はワインのよう『恋の秋』
フランスの小さな街、ロメール渓谷でワイン作りに勤しむ女性を主人公にした映画が『恋の秋』(1998年)です。
フランスの巨匠、エリック・ロメール監督の後期を代表する傑作と言われています。
ここで登場するご当地の赤ワインは、いわゆる高級ブランドではありませんが、伝統と歴史を受け継ぐ貴重なワインです。中年にさしかかった登場人物の心情が、ブドウが熟すほどに美味しくなるワインに重ねられています。フランスらしいおしゃれな人間ドラマになっています。
☆ドキュメンタリーでワインを学ぼう!『世界一美しいボルドーの秘密』
ワイン好きなら、その裏側を描いたドキュメンタリー映画もおすすめです。
『世界一美しいボルドーの秘密』(2013年)は世界中で愛されているボルドーワインの歴史や製造の秘密に迫ったドキュメンタリーです。
多くの有名人の口から語られる意外な事実に、ボルドーワインを愛する気持ちがますます強くなることでしょう。ナレーションを務めるのはアカデミー賞俳優のラッセル・クロウ。あの渋くて深みのある声がワインにぴったりです。
☆あの有名ドラマにもワインが重要な役割を!
最後に、映画というよりはテレビ映画ですが、ワイン好きには必見なのでご紹介しましょう。
刑事コロンボの一編、『別れのワイン』。コロンボ史上の最高傑作に挙げる人も多い名作です。
ここで重要な役割を果たすのが「フェリエヴィンテージポート1945年もの」。ポルトガルの有名メーカーが製造している、実在するワインです。
このワインの保管状態が、事件を解決するヒントになるのです。テイスティングなどの知識も得られて、おすすめの一本です。
しかし、このワイン、実際に飲んでみたいところですが、かなりの高額だとか。コロンボたちがうらやましいですね。
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