ワイン造りの哲学やスタイル、その土地の風土や周りの自然や環境。そういった要素はワインの味だけではなく、ワインエチケットそしてWEBサイトにも影響しています。
そこで今回はワインもさることながら、WEBサイトのデザインが超いけている日本のワイナリーを、編集部で勝手に4つセレクトしました。
domaine tetta
こちらは岡山県新見市哲多にあるdomaine tettaさん。2016年秋にワイナリーが完成したばっかりです。
ガラス越しに醸造作業をみることができる、なんともモダンなワイナリーエチケットも遊び心があって、見てい流だけでも楽しいですね。
岡山県新見市の主産業は石灰業で、この土地特有の石灰岩採掘トンネルを活用し、無振動・超静音の『天然のワインカーブ』の環境を実現したそうです。坑道内は通年平均12℃~15℃の温度で質は80%前後で安定。 日本国内では珍しい、天然のワインカーブで最高の状態でワインを熟成、貯蔵しているそうです。
domaine tetta
http://tetta.jp/
住所:岡山県新見市哲多町矢戸3136
Cfa Backyard Winery
Cfa Backyard Wineryさんは栃木県足利市で60年続くラムネなどを製造する清涼飲料水製造会社「株式会社マルキョー」の工場内に建てられた小さな小さなワイン醸造所。
ワイナリーの名前に使われている「Cfa」とは、ドイツの気候学者ウラジミール・ペーター・ケッペンが、植生分布に注目して1923年に考案した気候区分「ケッペンの気候区分」と呼ばれるもので、日本が属しているCfa(温暖湿潤気候)から由来しています。
モノクロの記号化されたデザインに、花やワインの華やかな色味が映えるデザインとなっています。
Cfa Backyard Winery
http://winemaker.jp/
住所:栃木県足利市島田町607−1
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SAYS FIRM
富山県氷見市にあるSAYS FIRMさんは、氷見市の自然、海、山、そしてワインをありのままの美しさで表現しています。
ここではワイナリーだけでなく、レストラン、ショップ、ギャラリー、そして人数限定で泊まれる宿泊施設もあります。
大きなビジュアルと小さなサイズのフォントとのデザインが、クラシカルでありながら洗練されているモダンを表現しています。
SAYS FIRM
http://www.saysfarm.com/
住所:富山県氷見市余川字北山238
HIRAKAWA WINERY
HIRAKAWA WINERYさんはボルドー大学醸造学部認定DUADを2007年に首席で取得した平川敦雄さんがワイン作りをするワイナリー。
北海道の余市の自然の中で、栽培から味覚学までの一貫した理念と信念で、料理と相乗できるワイン作りを行なっています。
TOPで各メニューを縦書き表示する事で、日本というアイデンティティを表現。ワインのエチケットも非常にシンプルながらも、力強さを感じるデザイン。
平川ワイナリー
http://hirakawawinery.jp/
*ワイナリーの見学は現在行なっておりません。
主流なワイナリーのWEBデザイン
上記の4つ以外にも、デザインセンスのいいワイナリーがいくつかあり、それらのWEBデザインに共通して「大きな写をメインビジュアルとして使って訴求する」や、「作り手の哲学や姿勢をデザインで表現している」といった手法が用いられていました。
消費者がワインを購入して実際に飲むまでにある、多くの物語や真実、作り手や葡萄の物語を丁寧に伝えていくといった姿勢が評価されているのだと感じました。
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