ダイエットをしている方の多くが気にするのが「カロリー」です。
お酒の中でも醸造酒は特にカロリーが高いイメージを持たれやすく、
ダイエット中はワインを遠ざけているという方もいるのでは。
しかし、ワインは本当にダイエットの敵なのでしょうか??
今回はワインの種類別に見たカロリーと、その違いについて調べてみました。
☆スティルワインの赤or白、カロリーが高いのはどっち?
スティルワインとは製造過程で発生する炭酸ガスを取り除いて製造したワインのことを指します。
一般的なワインのほとんどはスティルワインに該当します。
スティルワインの赤ワインと白ワインは、人によって体に与える影響のイメージが異なるようです。
しかし、実際は100ml当たりの赤ワインと白ワインのカロリー数値は、製造方法によってバラつきはあるものの、およそ75kcalから100kcalが相場となっています。
そして赤ワインと白ワインのカロリーに大きな違いはありません。
しかし、ワインを楽しむ方の中には「赤ワインは体に良い」と考える方がいることも事実です。
これは、赤ワインと白ワインにカロリーの差があるということではなく、赤ワインが持つ豊富な栄養素に着目しています。
白ワインは、ブドウの実の部分のみを使用し醸造されることが多いのですが、赤ワインはブドウの皮ごと搾り取られ醸造されるものになります。
果皮に含まれるポリフェノールなどの栄養素が、赤ワインにもそのまま含まれるため、美容と健康に与える効果が大きいとされています。
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☆スパークリングワイン、シャンパンはカロリーが高い?
スパークリングワイン、シャンパンは製造過程で発生する炭酸ガスを閉じ込めた発泡性を持つワインです。
世界屈指のワイン製造国として有名なフランス、シャンパーニュ地方で製造されるスパークリングワインをシャンパンと呼びます。
スパークリングワインの一般的なカロリーは100ml当たり、およそ100kcalとワインの中ではやや高めであることが特徴です。
スパークリングワインのカロリーが高くなってしまう理由は製造過程にあります。
トラディショナル方式やシャンパーニュ方式で製造されるスパークリングワインは、白ワインのように一次発酵させたものに、酵母と糖分を加え、瓶や樽の中で二次発酵させます。
発酵を促すために加えられる糖分ですが、ワイン本体の糖度も高くなるため、結果的にカロリーがやや高くなってしまうのです。
しかし、スパークリングワインは製造方法によって加糖する量にも違いがあり、銘柄によってカロリーにバラつきが出やすいことも特徴といえます。
☆ワインの中では高カロリー!貴腐ワイン&アイスワイン
ワイン愛飲家の間で人気を誇るのが「貴腐ワイン」です。
貴腐ワインとは、特定の菌によって熟成された「貴腐ブドウ」を使用し、製造されるワインのことを指し、上品な甘さと豊かな香りが特徴です。
その希少性から「ワインの王」とも呼ばれています。
この貴腐ワインは、特殊な手法で熟成された非常に糖度の高い貴腐ブドウを使用することによって、ワイン本体の糖度が高くなり、ワインの中では高カロリーな種類としても知られています。
また、貴腐ワインと同じくカロリーが高めなのがアイスワインです。
アイスワインの主な製造国としてあげられるのがドイツやカナダです。
ブドウを氷結させ、甘みが凝縮した状態の実をワインの原料として使用することによって、糖度の高いワインを製造することが可能になります。
しかし、アイスワインは甘みだけでなく、ブドウ本来が持つ酸味も強調されるワインでもあります。
バランスの良い味わいや風味が人気の理由ですが、感じられる甘み以上に糖度が高く、カロリーも高いことが特徴です。
貴腐ワイン、アイスワインは共に、デザートワインとして振る舞われることも多いため、飲み過ぎには注意したい所ですね。
ワインのカロリーで太るわけではない
お酒のカロリーはエンプティカロリーというカロリーといい、
特徴は糖質や脂質よりも優先的に熱として放出されます。
言い換えれば、このカロリーは体内に蓄積されることなく基本的にはすぐに放出されます。
ではなぜ、ワインを飲むと太ると感じるかというと、それはワインと一緒にとる食事が関係しているようです。
多くの場合、ワインと一緒に出てくる食事というのは、パスタやお肉だったりします。
炭水化物や脂質を多く含むものである場合がおおく、しかもワインが食欲を増進させる効果もあるため、ついつい余計に食べ過ぎたりしてしまいます。
ワインのカロリーが太る原因なのではなく、ワインと一緒に頂く食事が太ってしまうそもそもの原因であることに注意して、今日もワインを美味しくいただきましょう!
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