アントン・ファン・クロッパー、ジェームズ・アースキン、トム・ショブルック、この3人の名前を知っていたら、あなたは相当なナチュラリストワイン好き。
そして飲んだことがあるなら、あなたは相当ラッキーです。なぜなら、彼らのワインは滅多に手に入らないから。
今回はその3人をご紹介。
「Lucy Margaux」アントン・ファン・クロッパー
Lucy Margauxはアントン・ファン・クロッパーが愛娘ルーシー・マルゴーの名前を冠して設立したワイナリーです。元シェフにしてアデレード大学醸造学科の首席レベルで卒業した天才。彼が生み出すワインは現在オーストラリア国内に留まらず世界中でセンセーションを巻き起こしています。
糖度計やその他の機械類で測定された数値には一切頼らない彼のワイン作りはシンプル。収穫期には毎日10?近くブドウを食べるという程に果実の味わいからもたらされるインスピレーションこそが彼のワインのスタイルを決定するのです。
収穫されたブドウは全て野生酵母で発酵。温度コントロールも行わない為に出来上がるワインは毎年味わいが違います。加えて毎年収穫されるブドウの味わいによってブレンドやキュヴェを作り変える為に、同じスタイルのワインが殆ど作られません。補酸も補糖も行いません。清澄剤やエンザイムといった添加物も一切使用しません。醸造中はSO2も一切使用しませんが、ボトリングの際には0ppm~20ppmの極僅かな量だけSO2を使用します。
彼のスタイルはあくまで「あるがまま」。ワインを飲むと彼の奇人的外見とは裏腹に、ピュアで身体に染み入る様な優しさが印象的です。
引用:インポーター・ワインダイヤモンズ
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「JUAMA」ジェームズ・アースキン
JUAMAはジェームス、デニス、ダンビーという3人のアースキン ファミリーが南オーストラリア州で手掛ける手作りのナチュラルワインです。ワイナリーの名前は、ジェームスが随分と昔にスペイン カタルーニャ州のプリオラートで出会ったヤウマと言う創造的な若いワインメーカーの名前にインスピレーションを受けたものです。
ヤウマはカタラン語で言うと『ジェームス』を意味しています。カタルーニャの荒涼とした風景から生み出された、自由な思想、優美な音楽、素朴な食事、抽象芸術は、ジェームスの生活の形成的な役割を果たし、自立と創造のカタルーニャの歴史は人生の哲学に一致しました。ジェームスは料理、音楽、絵画、自分自身で感じる事のできる味覚や、他人と共有できる事のできる、触角、視覚、聴覚、そして自身を形成しているスピリッツの背後にある世界のすべてのものを愛しています。
セラーでは全てのそれぞれのワインを野生発酵でつくり、酵母も酵素も、清澄濾過剤、酸、タンニン等何も加えません。フィルターも清澄もせず、酸化防止剤も、ボトリング時に僅かに加える以外は添加しません。セラーは地下何階かに別れているので、ポンプをつかうことなく、すべて自然の重力でワイン作りをする事が可能です。
引用:オンラインワインストアWassys
引用:インポーター・ワインダイヤモンズ
「SHOBBROOK WINES」トム・ショブルック
SHOBBROOK WINESのトム・ショブルックは南オーストアリア州バロッサ ヴアレーで長年に渡りブドウ農 家を営み続けてきた一族の出身。一念発起して2001年から6年間イタリアに渡り、トスカーナ州キァンティのリエチネを拠点としてヨーロッパの様々なワイナリーで経験を積み、2007年よりワイン作りを開始しました。
ブドウ農家の出身だけあり、トムが自らのワインを作り始める上で最初に手掛けたのは、収穫するブドウ畑全てのプラクティスをビオティナミによる運営に切り替える事でした。ブドウの質がワインの質を決定する最大の要素であると考えているからです。次にトムが挑み始めたのは極力ナチユラルなワイン造りです。
伝統的に完熟さぜ 過ぎる程に果実に凝縮感を持たせるスタイルを重んじてきたバロッサヴァレーに於いて必要不可欠な人為的添加要素のありとあらゆるプロセスを拒絶し、自らの哲学を貫き通す彼の姿に対する否定的な意見は当時非常に大きなものだったと言います。
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