国内外で評価が上がっている日本ワイン。しかし今、新たにワイナリーを始めようとしても、ワイン用のブドウ苗木が深刻な不足状態になっているのをご存知だろうか。
長野や山形でのワイナリー新規参入で苗木が手に入らない
増産へ 県内相次ぐ動き ワイン用ブドウ 苗木不足深刻化
ワイン用ブドウの苗木不足が深刻化し、県などが対策に乗り出す。新たなワイナリー(ワイン醸造所)が急増していることに加え、生食用ブドウの苗の需要増に押され、全国的に供給が追い付いていないことが不足の背景にある。2017年度、県は接ぎ木の土台となる台木の生産を始め、信州うえだ農協子会社の信州うえだファーム(上田市)も増産を予定。ただ、育成には数年かかり、ワイナリー開業を準備する新規参入者に苗が行き渡らない状態がすぐに解消するかは見通せない。
引用:信濃WEB
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20170131/KT170130BSI090013000.php
ワイン人気…ブドウ苗木 山形に注文殺到
ワイン用ブドウ苗木の全国有数の産地である山形県の苗木業者に、全国から注文が殺到している。国産ブドウ100%の日本ワインの人気が高まる中、醸造所(ワイナリー)の新規参入や栽培面積の拡大が相次いでいるためだ。需要に供給が追い付かず、県内のブドウ生産者ですら苗木確保に苦労している。(山形総局・宮崎伸一)
引用:河北新報
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201609/20160923_52001.html
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キリンの苗木解消に向けた取り組み
そんな中、大手のキリンが苗木解消に向けて彼らのテクノロジーを利用して問題解決に挑戦している。
キリン、ブドウ苗木不足解消に挑戦 国産ワイン人気で需要増
リングループがブドウの苗木を増やす技術の開発に乗り出した。国産ワイン人気を背景に、原料となるブドウの苗木は不足している。開発に成功した暁には、他の農家やメーカーにも技術を提供し国産ワインの底上げを目指す考えだ。キリンは、特殊な袋を使って茎からカーネーションやジャガイモを増やす技術を確立しており、ブドウ苗木への応用を目指す。自然栽培に比べると大幅な効率改善が見込めるという。
引用:Sankei Biz
http://www.sankeibiz.jp/business/news/161207/bsd1612070500009-n1.htm
今後10年はワイン苗木不足が続くという予想もある中、官民連携して苗木の増産体制を整えています。
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