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ワイン産地まとめ アジア

河上 純二 a.k.a JJ
河上 純二 a.k.a JJ

アジアや中東の国々では、ワイン作りのイメージはあまりないかもしれません。それでも、紀元前からワイン作りの文化があった国、植民地時代にワイン作りが始まった国、日本ワインのようにここ数十年で品質が著しく向上している国などがあります。

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アジアの産地の特徴

ワイン作りにあまり適さないとされる亜熱帯気候の場所も多いのですが、高地でブドウを栽培したりと工夫と努力の結果、世界的に認められるワインを生産する国もたくさんあります。

アジアの産地の紹介

アジアと一口に言っても、広大な範囲にわたります。中東に位置するイスラエルやレバノン、東南アジアに位置するタイ、ネパール、ミャンマー、中央アジアに位置するインド、東アジアにある日本や中国などです。それぞれの国で、ワイン造りは盛んに行われています。

日本とワインの特色

日本は、その高い湿度と肥沃な土壌からワイン用ブドウの栽培には向かない土地とされてきました。しかし、近年の技術の発展に伴い日本でも高品質のワインが生産されるようになってきました。
主要な産地は北海道、山梨県、長野県などですが、関西地方でも大阪府や京都府、岡山県などにワイナリーがあり、ワイン生産地は徐々に広がりを見せています。ブドウの品種は、日本古来の品種の甲州やマスカットベリーAがよく栽培されています。
特に、長野県のワインが近年注目されており、塩尻で作られるメルロが高評価を得ています。長野県では独自で原産地呼称管理制度も導入し、ワインの品質向上にも積極的に投資をしております。

イスラエルとワインの特色。

イスラエルは旧約聖書にワインがたびたび登場するなど、はるか昔からワイン作りが行われている場所です。近代的にワインが発展したのはごく最近のことですが、今では国内に数百のワイナリーが存在するほどワイン作りが盛んになっています。
ワイン栽培地域も、イスラエルの北部、エルサレム周辺、イスラエル南部と国のいたるところで行われています。安価で気軽に楽しめるワインとして、日本でも手に入れることが可能です。

タイとワインの特色


タイは、熱帯気候で湿度が高くワイン作りに適したイメージはあまりないかもしれません。しかし、タイ国内でも山間部など一部では昼夜の温度差が適度にあり、ブドウ栽培に適している土地があります。そのような土地でワイナリーが増え、急速にワイン造りが発展してきました。首都バンコクから北に160キロほど行ったところにあるカオヤイ国立公園の山麓が代表的な場所です。
ブドウの品種は、ヨーロッパ原産の品種がほとんどです。

インドとワインの特色

インドでも、紀元前4世紀頃からワイン造りの文化は存在していました。政治の影響などで、お酒を飲む風習があまりないインドですが、国際的な影響からもインドの中・上流階級で飲酒をする人が年々増えています。その影響でワイン生産や需要も伸びています。
インドは亜熱帯の気候で基本的にはワインの生産にはあまり向きません。しかし、北部や中南部の標高が高い場所で、創意工夫を凝らしてブドウ栽培を行っています。黒ブドウではジンファンデル、白ブドウではソーヴィニヨン・ブランやシュナン・ブランが作られています。インド産のワインも日本でも購入することができます。

アジアの国のワイン魅力はまだまだ発展が期待される点

アジアの国々では、もともとの風土がワイン作りにあまり適していない場所も多いのが事実です。しかし、近年の栽培技術の進歩や醸造学の発展に伴い著しく品質が向上し、世界的に高評価を受けるワインもたくさんあります。今後、さらに研究が進み世界の注目を集めるワインが増えることが期待されます。

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